動詞の隣におかれる副詞

 副詞とよばれるものは、文中の位置が比較的自由です。その中で、原則として動詞の隣に置かれる副詞がいくつかあります。
 動詞の隣とは、細かくいうと以下のとおりです。

  • be動詞の後
  • その他の動詞の前
  • 助動詞と動詞の間、be動詞と現在分詞・過去分詞の間、haveと過去分詞の間

「always」という副詞で例をあげると、

He is always happy. 「彼はいつも幸せだ」
He always drinks coffee. 「彼はいつもコーヒーを飲む」
He can always do better than anyone else. 「彼はいつも他人よりうまくやることができる」
He is always running around. 「彼はいつも走り回っている」

 このような副詞には以下の種類があります。

  • 頻度を表すもの:always, usually, often, sometimes
  • 状態を表すもの:already, still, just
  • 程度を表すもの:quite, almost, completely

 これらは原則として動詞の隣に置かれるということなので、そうでない場合もあります。

I love you always. 「いつも君を愛している」

 また、「still」に関しては、以下の二通りの言い方があるようです。

He has still not done it. /He still has not done it. 「彼はまだやっていない」

 ちなみに「yet」という副詞を使うと、次のようになります。

He has not done it yet. /He has not yet done it.

 副詞そのものが持つ意味に加えて、副詞の位置によるニュアンスの違いを知るのはなかなかに難しいのですが、まずは原則を押さえた上で、個々の表現について考えるようにするのがよいと思います。

副詞とよばれるもの

 文を構成する要素として、名詞の働きをするものと述語動詞とが中心になることを述べてきました。それに加えて、名詞を修飾する要素として、形容詞の働きをするものも考えた方が分かりやすいことも示してきたと思います。
 ではそれ以外にはどんな要素があるでしょうか。上記以外のすべてをひっくるめて、一般的に副詞(の働きをするもの)とよばれています。
 単語レベルで「副詞」と分類されるものにも、さまざまな種類があります。

1. I met her there.「そこで彼女と会いました」
2. I had a cold yesterday.「昨日、風邪をひきました」
3. I drove carefully.「注意して運転しました」
4. I like it very much.「それがとても好きです」
5. I often play the piano.「私はよくピアノを弾きます」
6. He is out.「彼は外出中です」
7. Fortunately I was saved.「幸いにも助かりました」

 1~5については、動詞を修飾していると考えられます(ただしvery muchのveryはmuchという副詞を修飾)。名詞を修飾する形容詞とは、この点で区別されます。働きとしては、それぞれ、場所、時、様態、程度、頻度を表しているといえるでしょう。これらは通常、動詞の項としては必須ではなく、文字通り「副詞」ということになるでしょう。
 また、1~4は前置詞句と置き換えることもできます。

1’. I met her at that place.
2’. I had a cold at that time.
3’. I drove with care.
4’. I like it to much extent.

 頻度を表す5の副詞については、置かれる位置が他のものと少し違っています。「動詞の隣に置かれる副詞」がいくつかあるので、まとめて覚えてしまいましょう。
 6のようなものは、扱いが難しいようです。このoutは省略すると文の意味がなくなってしまいます。そこで、「outは副詞ではあるが、補語として使われる」「このoutは形容詞である」など、いろいろに説明されるようです。英語は、一つの語が一つの品詞に対応するわけではないことは前にも述べました。さらに言えば、品詞というのも明確に定義できない部分が残ります。

I met her on November 2.「11月2日に彼女に会いました」だと、onは前置詞、
Please go on.「続けてください」だと、onは副詞、
The light is on.「明かりがついています」だと、onは形容詞?

 このような具合なので、あまり難しく考えないようにするのが無難だと思います。
 また、このような位置に前置詞句が来た場合、その前置詞句がなくなると文として成立しなくなってしまうことがあります。このような前置詞句は文の必須成分であると主張する人もあります(いわゆる5文型では扱えない形です)。別の機会に考えてみたいと思います。
 最後に、7のような副詞は、文全体を修飾すると考えられます。日本語でも「残念ながら」「驚いたことに」などありますが、英語でもそのような表現があるということです。これらも、副詞1語で表したり、前置詞句で表したり、複数の言い方があるので、状況に合わせて覚えていきましょう。

動詞の隣におかれる副詞