一般に、「一方の行為が他方に及び、他方に変化をもたらす」性質を「他動性」とよび、文法的に「他動詞」とされるものは他動性の高い動詞です。しかし、英語には、文法的には他動詞(いわゆる裸の名詞を目的語としてとるもの)でも、他動性が低い動詞が多くあります。そのような動詞は自動詞と間違えやすく、目的語となる語の前に前置詞を入れたくなってしまいます。そのような英語の他動詞として、以下のようなものがあげられます。
accompany, address, answer, approach, attend, discuss, enter, face, follow, leave, marry, match, mention, obey, oppose, reach, resemble, suit, visit, etc.
enterやreachのように移動を表すものは、toを入れたくなってしまうでしょう。また、resembleやmatchなど、関係を表すようなものには、withを使いたくなるかもしれません。discussやmentionにはaboutあたりをつけたくなる気持ちも分かります。しかし、これらの動詞は英語では裸の名詞を後に持つことができる他動詞です。
先に述べた通り、日本語の他動詞は一般に助詞「ヲ」をとります。そのため、日本語で「ヲ」をとらない動詞に対応する英語の動詞を、他動詞としてイメージすることが難しくなってしまうようです。英語は日本語を置き換えたものではないということを確認する必要があるでしょう。
自動詞についても簡単に見ておきたいと思います。





