以前に、動詞によって後ろに裸の名詞をいくつとることができるか決まっているということを書きました。例えばgiveなどは、I gave him a chance. (彼に機会を与えた)のように、「~に」「~を」という2つの裸の名詞をとります。
一方、2つの裸の名詞をとるものでも、「~に」「~を」とならないものがあります。
She made her son a doctor. 「彼女は息子を医者にした」
(「~を」と「~に」が出てきていますが、giveのように動詞のすぐあとが「~に」でないことに注意してください。)
教科書では、第5文型として紹介されるものです。SVOCのパターンで、ポイントはO=Cであること、などと習います。O=Cというのが私にはピンとこなかったのですが、madeの後の2つの名詞が主語ー述語の関係になっているといわれると、納得できます。つまり、”Her son became a doctor.”という事態が前提としてあり、そうなるように働きかけた「彼女」を主語にしてこれを表すと、上記のようになるということです。
このように2つの裸の名詞をとり、SVOC 型とされる動詞には以下のようなものがあります。
name: They named her Mary.「彼らは彼女をメアリーと名づけた」
call: Please call me Tom.「トムと呼んでください」
elect: We elected him captain.「彼をキャプテンに選んだ」
ここまでの動詞は、そもそも2つ後ろに名詞をとると考えられるものです。最初の例などは、「彼らは彼女にメアリーという名前を与えた」と考えることもできてしまうので、一般的にSVOOといわれるものと明確に区別しなければならない理由はよく分かりません。
次の例になると、最初にあげた「She made her son a doctor.」と同じく、後ろが主語述語の関係だといわれて納得できるものです(ただしこれも、頑張れば「彼に紳士を見出した」と訳せそうな気もしますが)。
find: You will find him a gentleman.「彼が紳士だと分かるでしょう」
この後は、動詞の後に裸の名詞と形容詞をとるタイプから順に見ていきたいと思います。




