文の中には、述語動詞句に現れる動詞と、そうでない動詞とがあることを述べましたが、動詞であるからには、共通の性質を持ちます。それは、それぞれの動詞によって、決まった数の裸の名詞を後ろに取ることができるということです。裸の名詞とは、「名詞について」の項で述べた、「冠詞 / 指示詞 / 所有格 形容詞 名詞」のまとまりのことです。これに前置詞がついていない状態を、裸の名詞と呼んでいます。
1. I walked through the woods alone.「一人で森の中を歩いた」
2. I cut a cake into three equal pieces.「ケーキを三等分した」
3. I gave my brother a few choices. 「弟にいくつかの選択肢を与えた」
1.は、the woodsという名詞の前にthroughという前置詞がついているので、walkedは裸の名詞をとっていません。2.は、a cakeという裸の名詞1個をcutがとっています。3.は、my brotherとa few choicesという2個の裸の名詞をgaveがとっています。
2′. I made her cut a cake into three equal pieces.
3′. I asked him to give my brother a few choices.
2′.と3′.では、cutとgiveは定動詞ではありません(それぞれ動詞の原形(不定詞)とto不定詞の形)。しかし、cutは1個の裸の名詞を、giveは2個の裸の名詞を持っています。これが、裸の名詞を後ろに取ることのできる動詞としての性質を持っているということです。
「動詞の性質について補足」の記事もご参照ください。






