英語に限らず、言語を学んだり教えたりする際、どうしても避けて通れない用語が、「主語」です。
ところが、この「主語」という言葉が非常に厄介です。文字通りの意味からいえば「主要な語」ということでしょうから、文の中の主要な語はすべて主語といえるでしょう(よく「お前の話には主語がない」という時の主語は、この意味で使われていると思います)。しかし、言語を学ぶ際の主語は、もう少し狭い意味になります。
多くの場合、主格とよばれる形で現れるものが主語とされます。英語なら「I, we, he, she」などは主格としてしか使われないので、これらは自動的に主語となります。多くの場合、主格で現れる名詞が、述語となる動詞と一致します(このように主語によって形が決まる動詞は定動詞といわれます)。英語でやっかいなのは、代名詞以外は名詞の格変化がありません(「やっかい」と書きましたが、実際はその方が楽で、格変化を起こす言語の方が勉強する上ではやっかいかもしれません)。
英語の場合、名詞の格変化はなくても、主語と定動詞との一致は起きます。そこで、定動詞と一致する語が主語である、と一応はいえます。ただし、定動詞について補足でも述べるように、定動詞の変化もそれほどありません。最終的に英語では、「倒置が起きない限り、(このサイトでいう)述語動詞句の前にくるのが主語」と、語順で判断することになります。




